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TurnーOーGraph Ref.6202 について考えてみました。

2017.11.06 Mon 4,423views

ターノ・グラフRef.6202。個人的にもとても好きなモデルです。

Ref.6200に代表される初期サブに比べるとそれほど印象は強くありませんが、ロレックスとして初めて回転ベゼルを採用したモデルでもあり、歴史的にはとても重要な時計なんですよね。今ちょうどRef.6202が手元にあるのでこのリファレンスについて考察してみようと思います。

↓当店にあるターノちゃん

ROLEX TURNーOーGRAPH 6202

 

初代ターノグラフの概要をおさらいすると、ざっくり以下のような感じになるのではないでしょうか。

・1953年から54年にかけてつくられた。(シリアルは95から始まります。)

・回転ベゼルがついている(何度も言いますがロレックス初!)。

・セミバブルバック

・ケース径は35mm(でもラグ幅は20mm)

・ラグには18という刻印あり。18という数字は裏蓋の内側にも打たれています。

なにしろ回転ベゼル付きでありながら小振りなのが最高に良いのです。で、ありながらセミバブル特有の厚みがあり華奢な感じは一切しません。初期のサブマリーナとはまったく違うキャラクターと装着感がターノ・グラフの魅力なんです。

回転ベゼルが搭載されていることでサブマリーナの祖先のように思われがちですが、ターノに関してはダイビングは意識していなかったようですね。当時の広告を見ると、ヨットや電話(?アポイントの電話を忘れないためでしょうか?それとも通話時間を計るため?)、レース、料理など生活の中の様々なシーンで役立つことをアピールしています。

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ジェットセッターたちもターゲットだったんですね。ちなみにこの広告の左下にはDE LUXE MODEL との記述があり、ゴールドのベゼルでクロノメーター表記のタイプがあることが書かれています。個人的にはこれがたまに出てくるコンビのターノ・グラフのことだと思っているのですがいかがでしょう?

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このターノ・グラフという時計はわずか2年しか作られていませんが、ダイヤルバリエーションがいくつも存在するんです。

そのあたりの統一感のとれていなさにもロレックス社が試行錯誤していたことが現れている気がしますよね。

まずはギョーシェダイヤル。オイスターとパーペチュアルが別れて表示されているタイプ。おそらく最初期に作られたものでしょう。

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こちらもギョーシェですね。ペンシルハンドで先ドットの秒針がつきます。カッコいい〜 クロノメーター表記も入ります。

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ちょっと写真が小さくなってしまいましたが、このタイプが一番スタンダード(といっても絶対数はそれほど多くありませんが・・・)ですね。TURNーOーGRAPHが下に入るタイプ。

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余ベゼルもドットがベゼルの中央に配されたもの(上の写真を参照)と、このベゼルのように内側にドットがあるものがあるようですね。​ae4db20b7fa1260c2501981fa382a8eb10dd4b5f

こちらはミラーダイヤルでクロノメーター表記が入っていますね。これも絶妙なアンバランス感で萌えちゃいます。

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赤い深度表記もごく稀に出てきます。赤サブなどの祖先のような感じでしょうか。ed83e42fa46d019e3c8b2d9fefb813a8

そして!今当店にあるシルバーで深度表記が入るもの。これもガチレアですw

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で、ここからは傍流というか高級路線。しかしまあ、この個体はリダンの可能性もなきにしも。。。?rpr_6202

 

そうそう!このタイプでベゼルがゴールドのものは時おり見かけます。それが前出のDE LUXEだったんじゃないのかな?なんて思っているんです。

Rolex6202s

いかがでしょうか? ターノグラフ、興味を持っていただけましたでしょうか?

こうして考察してみると面白いですよね。

ダイヤルバリエーションが多いし、このモデルからサブマリーナやサンダーバード、GMTなどに発展していった流れがなんとなく想像できますよね。

今になってみれば何てことない仕組みですが“ベゼルを回して時間の経過がわかる”ってのは当時としてはかなり画期的だったんでしょうね。

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