ヴィンテージロレックス＆チューダーの世界ではモデル末期に面白い時計が出てくることがよくあります。この時計もしかり。生産が開始された60年から一貫して薔薇ロゴをダイヤルに使用してきた7928ですが、モデル最終年となる67年のみ盾ロゴも採用されました。後継の7016は盾ロゴになりますが、7928の盾ロゴは生産期間１年の希少種なんです。
ルックスこそ7016とさほど変わりませんが、7928にはフルリエ社製ムーブメントをベースにチューニングされた390という機械が搭載されていて、ヴィンテージウォッチとしての面白さは格段に上です。趣味性の高いチューダーのサブをお探しの方には最適な一本と言えるでしょう。
ダイヤルや夜光も嫌な汚れや傷の無いハイレベルなコンディション。グレーに退色したべゼルも雰囲気が良いです。当時物のスリードット無しのリューズが使われている点を見ても、この個体のオリジナリティの高さは間違いのないところでしょう。チューダーファンの方はもちろん、ヴィンテージウォッチの世界の扉を開きたいエントリーユーザーにもおすすめしたい時計です。